KSTの一日
以前から申し込んであった、修学院離宮に行ってきました。
時期的に閑散とはしているものの、本当に行ってよかったと思えるすばらしい場所でした。
修学院離宮という場所は知っていましたが、こんなにも広大だとは知らず、下離宮に行くための門を開けて、入ったとたん、延々とのどかに広がる田畑や比叡山の山々が広がり、まず、そこで絶句!
下離宮の寿月観のしずかな佇まいや三人の仙人が描かれている屏風の絵、中離宮の客殿のかすみ棚や山鉾のふすま絵、もと林丘寺で内親王の御所として使われていた楽只軒の壁の吉野の桜や竜田川の紅葉のふすま絵やそこから見るきれいに整えられた庭、網干の欄干、上離宮の隣雲亭の一二三石、ここから見る浴竜池と庭園、西山から北山の山並みの大パノラマ、ここからの景色を楽しむために作られたという創建当時のまま現存する窮邃亭、浴龍池を囲む千歳橋や楓橋や土橋、御舟着、西浜、離宮をつなぐ松並木、大刈込。
本当にどれをとっても、見るに値するすばらしい景色でした。
この一面に広がる田畑を眺めていると、時代劇に出てきそうな民衆たちがおだやかに畑を耕していても驚かないほど時代錯誤に陥る、そんな空間でした。
今回は、浴龍池が工事中ということで、少し残念でしたが、反対に、工事をされている皆さんが、毎日こんな景色を見ながらお仕事ができることをうらやましく思いました。
また、違う季節でも、訪れてみたいものです。
ところで、あの広大な田畑は、どんな人が手入れをし、できたお野菜はどうなるんでしょう?